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歌川国芳「金魚づくし」と「予知能力」




今日は、暑かったです。

すっかり初夏の様相を呈する5月の奈良公園、
たくさんの修学旅行生で賑わってました。

猿沢池の亀くんたちも、
甲羅干ししたり、
池の中で鬼ごっこに熱中したり、
楽しそうに過ごしてました。

親ガメの上に子ガメが乗って…、
絆を深めている(?)亀も。



こんな亀の様子を、
幕末浮世絵界の奇才歌川国芳が描くとこんな風になる。笑



親子亀は、金魚づくし シリーズの中の一部分です。全体図はこちら↓





…そういうわけで、
以下、
大阪天王寺公園内 大阪市立美術館で開催中の
「幕末浮世絵界の奇才 歌川国芳 没後150年展」の独断と偏見に満ちた私の感想(昨日のつづき)、
しばしおつきあいくださいませ。

歌川国芳が描く浮世絵は、
役者絵、武者絵、美人画、名所絵(風景画)から戯画、春画まで、多様なジャンル…、
とりわけ、無類の猫好きとしてもよく知られ、
猫の作品がたくさんあって凄く楽しいのですが、
でも、私は、この金魚シリーズが一番好きです。
国芳の描く金魚は、とってもラブリー♪
逆に言うと、金魚以外はちょっとグロい…。(^_^;)
いえ、グロいのは嫌いじゃないんですけど、
とにかく展示作品多くて、個人的にはツーマッチ…というか、
膨大(200点)な浮世絵を一度にすべて観るのは贅沢過ぎるう〜。
ひとことで言うと「歌川国芳 没後150年展」は体力が必要な美術展って感じでした。

今回図録も、お腹いっぱいな気分で買わなかったです。
でも、猫と金魚のポストカードは、
たくさん購入しました。


今回の展覧会(後期)で展示されている金魚づくしシリーズは、残念ながら一点のみなのですが、
以下(今回展示されていないけど)私の大好きな国芳の他の金魚シリーズ並べてみました。

帰宅後、気づいたのですが、
購入したポストカードの絵に…、


ならまちでお馴染みの、庚申堂のお申さん が描かれている?!


しかも、
庚申さんの横の文字は、
御膳・赤ぼふふり(ボウフラ)、御膳・みぢんこ(ミジンコ)と書かれているらしいです。

つまり、ここは金魚たちのレストラン?!
この浮世絵は、外食しようとしている金魚ファミリーの図ってことですね。笑
杖をついたお年寄り金魚や、大喜びで小躍りしている子供金魚。かわいい♪



さらに、下記も今回の作品展示なしの作品なんですけど、
でも、あんまりユニークなので、ご紹介せずにはいられない!

題して、「金魚づくし にわかあめんぼう」
にわか雨」じゃないですよ、「にわかあめんぼう」です。笑
突然、あめんぼうが降ってきて、大慌ての金魚たちの図です。
お母さん金魚と手をつないで、子ども金魚も一生懸命はしってますねぇ。
その横では、自分の尾を背負って傘代わり…(はたして意味あるのかないのか)
さらにその奥では、おたまじゃくも、アメンボウ雨に大慌てしてますヨ。見れば見るほど不可解な世界。




あ、それで、

歌川国芳には予知能力があったのではないか?!と、
話題になっている件です。

先日、前期と後期で展示替えがあったのですが、
後期に展示されている「東都三ツ又の図」に、
世界一高い電波塔「東京スカイツリー」そっくりシルエットの巨大な塔が描かれているのです。

左となりの低い方の塔は、実際に当時実在した火の見やぐら。

この浮世絵を所蔵していた川崎・砂子の里資料館の斎藤文夫館長は
「当時は江戸城より高い建物は建てられない決まりがあった。
江戸の街を見下ろしており、東京スカイツリーを予想したような恐るべき独創性に驚く」と話している。

歌川国芳:江戸・天保年間の浮世絵に「スカイツリー」? - 毎日jp(毎日新聞) より引用転載

さらにもうひとつ、歌川国芳の謎。
自筆「東都御厩川岸之図」に描かれた貸傘に「千八百六十一番」とが刻まれているのですが、
その1861年は、歌川国芳の亡くなった年と一致するのだとか。



私が推測するに…(偉そーに!)、


手元の浮世絵の書籍によりますと、
そもそも、
歌川国芳という人は、
当時、ときどき好評作があっても、
長い間不遇が続いたと記されています。
貧窮した国芳が生計のために、
葦戸(よしど)を売り歩いていたとも。
師匠には、かわいがってもらえず、ライバルには先を越されるばかり。

これほど膨大な浮世絵を描いていたにもかかわらず、
生活が苦しかったのですから、
もともと予知能力が備わっていたとは到底思えないですよね。
(予知能力も持っていたなら、もうちょっと世渡り上手なハズ。)

そんな状況であっても、
歌川国芳の猫好きは、相当なもので、常に数匹、時に十数匹の猫を飼い、
懐に猫を抱いて作画していたと伝えられるほどでした。
内弟子の芳宗によると、家には猫の仏壇があり、死んだ猫の戒名が書いた位牌が飾られ、猫の過去帳まであったという。門弟たちは相当迷惑したらしいが、それだけに猫の仕草に対する観察眼は鋭く、猫を擬人化した作品も多い。Wikipedia

だから、
猫の戒名・猫の過去帳があるくらい溺愛したおかげで、
ある日突然、
猫から不思議な予知能力を授かったのです、きっと。


とにかく、展示作品は膨大です。
さらに人も多いので、
自分のリズムで作品を鑑賞することが困難でもあり、
約200点全部をじっくり観るには相当な時間が必要かと思われます。
(結局、私は半分以上すっ飛ばしてしましました。)
ちなみに、謎のスカイツリー「東都三ツ股の図」は、
展示会場「2」に、さりげなく並んでいます。

この展覧会、
個人的には、
数点展示されていた貴重な肉筆画を観ることができて、
感無量でした。

大阪のあと、静岡、東京と巡回予定。





【追記】
美術館の帰り、
4月下旬にオープンしたばかりのあべのマーケットパーク キューズモールに立ち寄りました。
巨大過ぎて、何がなんだかわかりませんでしたけど、
手芸・クラフト用品の、ABCクラフトがこちらに移転してお店が広々しました。
お決まりのユニクロとか、
東急ハンズとか、渋谷の109、とにかく様々な店舗が入ってるみたいです。

この先、
天王寺はまだまだどんどん開発されるので、
近い将来、もぅお買い物目的なら、大阪駅まで出かける必要なくなりそう…。






キューズモールの買い物ポイントは、天王寺動物園へ寄付できるそうです。
asahi.com(朝日新聞社):買い物ポイント 動物園へ 「キューズモール」寄付 - 関西住まいニュース




【関連過去記事】
天王寺の路面電車
「遣唐使」海の神様






「栓でふさぐ」という考え


奈良国立博物館で開催中の、
先日金曜日(午後7時まで開館延長の日)
午後6時過ぎに飛び込んできました。
ほとんど貸し切り状態でしたが、
やはり1時間では短すぎました。
(機会があればもう一回行きたい。)



正直ちょっと侮っていました。
「古代中国って、無知過ぎる私には、
 つかみどころがなくて退屈に感じられるかも…?」って。

しかし、
あんなに面白い珍獣が、
わんさか展示されているとは!笑
奇想天外過ぎる!
恐るべし古代中国、脅威の妄想力。

「誕生!中国文明」
平成23年4月5日(火)〜平成23年5月29日(日)
紀元前2000年頃から12世紀までに、実に3000年以上の間、中国の政治・経済・文化の中心地があった河南省。そこに生まれた文明の軌跡をたどります。公式サイトより引用転載



で、今日は、
その珍獣のことは、横においといて、
(別の日にじっくりたっぷり私の偏見に満ちた珍獣特集記事したい♪)
その次に印象深かった展示物を…。

下記の画像、公式サイトから拝借しました。

金縷玉衣 [きんるぎょくい]
前漢(前1世紀)/長180cm/永城市芒碭山僖山1号墓出土/河南博物院蔵

まるでロボットのように、
遺体をすっぱり包み込みこんでいるのは、
腐敗を防ぐ翡翠と、
不老不死をイメージさせる錆ない金でつくられた玉衣。

はるか大昔の中国の人は、
人が亡くなると、魂がガスのように身体から抜け出てしまう…と
考えていたそうな。

そして、
いつの時代も権力者の生への執着は凄まじい。

死ぬことが避けられないにしても、
せめて「蘇りたい」と切望した彼らは、
いったいどうしたか?

魂が抜け出る身体の
「穴に栓をしようじゃないか」という結論に至ったらしいのです。

だから、
この金縷玉衣の横には、
その魂を封じ込めるためのも一緒に展示されていました。




魂が抜けださないようにと用意された耳・鼻の栓

さらにその横に一緒に並んでいる玉蝉(ぎょくせん)というのは、
死者の口に含ませる礼具(れいぐ)。
古代中国において、
蝉は再生の象徴として貴ばれていたそうです。

そして、
手元には、死者に握らせるための、
玉豚(ぎょくとん)
豚は富・子孫繁栄の象徴。


そもそも翡翠は非常に固く加工しづらい石。
これだけのものつくるのに、
どんだけ手間がかかるか…。


帰り際の図録売場やグッズショップでは、
蝉や豚の翡翠のストラップなど、
たくさん売られていました。
翡翠ですから、
光にかざした時の豊かな表情、
どれも美しくて、
あやうく買いそうになりましたけど、
閉館時間のチャイムで退場を促され、
時間切れに…。

1,000円代くらいのお値段から、
いろいろありました。
翡翠といっても、
いろいろピンキリなんでしょうけど。

それと、
蝉や豚が、再生や富の象徴にしても、
あくまでも死者のための礼具なので、
そのレプリカを持つことが、
縁起いいんだか悪いんだか、
よくわかりませんけどね…?!






ルーシー・リー展


週末に届くはずのメール便が、
昨日の夜、気づけば届いておらず、
一晩のたうちまわって、
今朝から電話しまくって、
結局解決しました。
(その節はお騒がせしました。m(__)m)

ま、そんなバタバタな朝でしたが、
今日は、京都での用事も滞りなく終了し、
無事一日が暮れていきました。



れで、

まったく話が飛びますが、(笑)


大阪のルーシー・リー展が、
今度の日曜日で会期終了です。

私は先月に行ったのですが、
とてもよかったので、
陶芸にご興味ある方は是非に♪…と、思いまして、
今頃ではありますが、ご紹介を。

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ルーシー・リー展
ウィーン、ロンドン、都市に生きた陶芸家
大阪市立東洋陶磁美術館
2月13日(日)まで
開館時間:午前9時30分〜午後7時
※入館受付は午後6時30分まで
割引券がコチラの画面下部にありますよ
このあと、三重県・山口県と巡回予定
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20世紀を代表する陶芸家ルーシー・リー
ルーシー・リー(1902-1995)は、ウィーンに生まれイギリスで活動した20世紀を代表する陶芸家です。英国初期のスタジオ・ポタリーの作家たちの中で、彼女は当時の先鋭的な建築やデザインの思潮とも響き合う独自の様式を確立していきました。没後初の本格的な回顧展となる本展では、近年英国の研究機関に寄贈された豊富な関係資料をふまえ、国内外の作品約200点からその創作の軌跡をたどります。
サイトより引用転載



「洗練」と「温かみ」が共存すると、
こんな風になるんだ…と、
思わず感嘆の溜め息が出ました。

無駄をそぎ落としたモダンな佇まい、
とことん突き詰めた曲線美。

でも、
近寄りがたい冷たい美しさではなくて、
ぜひともその優美なラインに触れてみたい…と、
願ってしまうような、

繊細な手触りの感触を確かめてみたくなるような…、

そんな優しさと気品が漂う器。

そして、その色の美しいこと!
釉薬でこのような鮮やかな色が可能だとは…。

ポスターにも掲載されているピンクやブルーのモダンな色・デザインは
彼女が40年代後半から50年代以降の20年間の間に、
確立したもの。

この円熟期に至るまで、
多様に表現を模索する長い辛い時期がありました。

尊敬する師に認められたいがため(?)に、
晩年のモダンな作風から想像つかないような
ボッテリした作品を作っていた頃もあります。

そして、
40代なかばの戦時中、
「朝も昼も夜もキャベツ!」の毎日で、
ルーシー・リーにとって、
生活を保障してくれる仕事としてはじめた陶製ボタン作り。

そのボタン作りが、
あの美しい色彩への道筋をつくり、
彼女にとって無二のパートナーとなる、
ハンス・コパーとの出会いを導きます。

この感性が共鳴しあう素晴らしい共同作業により、
ルーシー独自の表現の方向性が定まります。

人生、出会い…なんですねぇ。

しみじみ。


今回、そのボタンも、
多数展示されています。

熱心に釉薬の実験を重ね、
常に新しい何かに挑戦した記録ノート(釉薬レシピ)なども、
展示されていましたよ。

また、
独特の線状の掻き落としの模様は、
フリーハンドによるものだと、
制作過程を紹介している映像のコーナーで知ることができました。



ルーシー・リーの生涯を感じることができる大規模な展覧会、
必見です。




<略歴>
■1902年にウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれる
 美術界ではクリムトやシーレが活躍し、
 精神分析のジークムント・フロイトが「夢判断」を出版した時期。
■1922年ウィーン工業美術学校に入学
 陶芸の道を志す。
■美術学校卒業すると同時に実業家のハンス・リーと結婚。
 ドイツ・バウハウスのデザイン思考を先取りしたといわれる
 モダニズムの建築家エルンスト・プリシュケに新居のデザインを依頼。
■1938年(36才)、戦争のため夫と共にイギリスへ亡命するがやがて離婚。
 ロンドンに小さな自宅兼工房を構え、
 陶芸家として再スタートを切る。
■陶芸界の巨匠バーナード・リーチを訪ねる。
 しかし彼はルーシーの器を評価せず。
 ルーシーはリーチの影響下「期待に添いたい」と願ったためか、
 この時期は、肉厚で力強い作風が特徴。
■1939年第二次世界大戦が勃発。
 陶芸活動は中断されルーシーは生活のためにボタン作りを始める。
 この陶製ボタン作りが様々な釉薬の豊富な知識蓄積のきっかけとなる。
■1946年(44才)工房にアシスタント志願してきた青年ハンス・コパ−と出会う。
 天性の陶芸の才能を持っていた彼は、
 以後、ルーシーの創作活動に多大な影響を与えることになる。
 (40・50年代にルーシーとハンスが共同で制作した作品には、
  二人のイニシャルが並んで刻まれているほど…。)
■1951年ロンドンのバークレー・ギャラリー (Berkeley Gallery) でハンス・コパーと共同展。
■1960年キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで教鞭を執る(1972年まで)。
■1964年東京の国際陶芸展に参加。
■1969年ロンドンの王立芸術学院より名誉博士号を授与される。
■1972年ハンブルク美術工芸博物館(de)で『Lucie Rie - Hans Coper Keramik』展。
■1981年CBEを受勲。
■1989年草月会館と大阪市立東洋陶磁美術館で個展。
■1990年脳梗塞で倒れ、以降、陶芸を続けることが不可能となる。
■1991年大英帝国二等勲爵士の称号を贈られる。
■1994年メトロポリタン美術館でハンス・コパーとの共同展。
■1995年(93才)脳梗塞により、ロンドンにて他界。
参考 wikipedia





余談ですが、
お昼は、
大阪市立東洋陶磁美術館正面に位置する
中之島公会堂(大阪市中央公会堂)の中之島倶楽部で、




「オムライス」 を頂きました。
美味しかったです。

お店情報はコチラ




【関連過去記事】
大阪の難波橋(なにわばし)






別室の生きもの


奈良市を主に奈良県下約50ケ所で個展やグループ展が同時に開催されるNARA ART PROM 2010
コテンパンダン展

最終日の
昨日の夕方6時過ぎ、
1時間弱しか余裕がなくて…、
苦肉の策で、一か所だけ、
ピンポイントで、鑑賞してきました。
(せっかくのこの機会、
 ホントに、もっともっと巡ってみたかったけど…、次の機会を心待ちにします。)

それで、昨日たった一か所お邪魔したギャラリーは、
ならまちの南。
徳田 奈穂子「旅へ」



私たちの生きている場所は、
多くの場合、
常に効率が最優先。

それゆえ、
あきれるほどに表層的ものが、
力を持ち、
幅を利かせていて、
時にうんざりします…。
(多分、この「うんざり」は、
 自分自身への「うんざり」でもあります。)

けれど、
ここはまったく違う空間。
そんな上っ面なモノとは無縁の別室。

大きな画面のなかで、
息づいているものは、
私たちの表層的な決めつけを拒否するかのような、
目も鼻も口もない四足の生きもの。

かれらは、
静かに寄り添っていたり、
あるいは、お互い近づこうとしていたり、
かと思えば、
一方で離れつつあるようにも感じられます。

すべては、
観る者の想像力に委ねられているかのよう…。

おかげで、
貌がないのに、
実に表情ゆたかで、
彼らと同じ世界の不思議な空気に、
じんわり包み込まれるような感覚を抱きます。


でも、ただ、ひとつ、
(想像の余地なく)
彼らが、この場所に、
命を抱き、
そして、繋がりあい、
いつかこの場所を去っていくであろうってこと…、
そのことが、
なぜか、
生々しい現実感とともに、
目の前に突き付けられているようにも感じられました。




生きとし生けるもの、
すべての象徴のようにも思える「貌がない四足の生き物」。

とても静かにじんわり深く感動しました。



それで、つい、

「いつからこのモチーフを描いていらっしゃるのですか?」
「どういう経過で、この形にいきついたのですか?」
「彼らは群れを成すようになったのどのくらい前から?」
「この先、どんな風に展開していくのですか?」
「これは(画面の中の)動物 対 (観る側の)人間ではなくて、
 彼らは、私たちそのものですよね?!笑」

次々、
問いかけてしまった私です。
ゴメンナサイ、不躾に。(>_<)

目の前の画家は、
ひとつひとつ丁寧に言葉を尽くして、
答えてくださいました。

…でも、そう、
すべては、絵だけで、
ちゃんと伝わっていた。

ただ、
それとは別に、
たくさんお話できて嬉しかったです。
素敵な時間でした。
ありがとうございました。


素敵なシンクロニシティ。
備忘録として…
galerie16とえつとむ先生のこと。








12月くんの友だちめぐり


先日の日曜日、
滋賀県大津市の滋賀県立美術館に行ってきました。



スロヴァキアが生んだ色彩の魔術師
『ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち
−『アンデルセン童話集』の挿絵原画100点一挙初公開−』
Dosan Kallay and the Artists in Bratislava
平成22年(2010) 4月24日(土) − 6月27日(日)


開催期間最終日に滑り込み!
行けてよかった。

氷のような冷静な視線と、
温かく純粋なユーモアが、
ミックスされたような不思議な世界観。

かねてより、ぜひ原画を観たいと切望していました。

初期の代表作である『不思議の国のアリス』、『アンデルセン童話集』をはじめとする絵本原画、
油彩画、版画、アニメーション原画、などなど、
約250点の作品がズラリと並んだ会場は壮観。

しかも、
細やかに幾重にも描きこまれた美しい色彩の画面は、
思いのほかミニサイズで、
印刷された絵本と、ほぼ同サイズの小さな小さな世界に、
緻密に描かれていることに、とにかくビックリしました。

大好きな絵本「12月くんの友だちめぐり」の原画も、
もちろん、並んでいました。
嬉しかった♪
→Amazon 12月くんの友だちめぐり



絵本のストーリーは、

それまで、
12月くんは、
自分の担当以外の月はぐっすり眠って過ごしていました。
(なにしろ12月は忙しい月ですから)

ずいぶん長い間、そんな風に過ごしてきて、
そんな暮らしに満足していたのです。

ある日、北風から、
12月の世界以外の話を聞かされ、
それまで何の疑問も抱かず過ごしていた安定感を崩されてしまいます。

そこで、12月くんは、思い切って、
他の月を訪ねてみることにしました。


そんな風にして、
12月くんが、北風に連れられて、
生まれて初めて、
3月、6月、10月と交流する…、というお話です。




迷わず図録も購入するつもりだったのですが、
どうも、印刷具合が、
原画と、かけ離れ過ぎているように感じて…、
かなり迷ったけど、結局、買わず仕舞い。
その代わり、関連書籍やポストカードをいくつか、
買い求めました。




ところで、滋賀県立近代美術館は、
びわこ文化公園の文化ゾーン、ピカピカの新緑に囲まれ美しく手入れされた園内にあります。
滋賀県立近代美術館HP


        ↑↑↑こちらは、図書館。

実のところ、
「ここへ来たのは、何年ぶりだろう?」って感じで、
正確にはちょっと思い出せないくらいです…。
(たぶん、軽く15年は経ってる!)



中庭には、
20世紀のアメリカを代表する芸術家アレキサンダー・カルダーの、
「フラミンゴ」の大型の試作品が展示されています。






近代日本画と戦後アメリカの現代美術を中心とした常設展示も見ごたえがあります。

近代日本画壇を代表する小倉遊亀の収蔵品が充実。
「草にも木にも雲にも動物にも通い合う愛の心、生きることの喜びを感じあうすこやかさ」を
描きたかったという言葉のままに、
105歳の生涯を画業に捧げた小倉遊亀の作品の前に立つと、
エネルギーがもらえそうな気分になります。
(小倉遊亀の母校は、奈良女子高等師範(現・奈良女子大学))Wiki






フェルメールの額縁


京都市立美術館で開催中
「ルーヴル美術館展」のことを少し。

21日、連休明け 雨の火曜日でした。
待ち時間はなかったですが、
それでも、結構人が多かったです。
(京都市立美術館は広くないですしね。)

レンブラント、ベラスケス、フェルメール、
ルーベンス、プッサン、ラ・トゥールらの巨匠たち
35万点におよぶルーヴル美術館の所蔵品から71点が展示されています。

特に、今回注目の作品、
フェルメール晩年、究極の1枚「レースを編む女」
(晩年といっても短命でしたので、たしか30代後半)



フェルメールの作品の中でも、
最も小さな作品で、
展示場では、
厳重にガラスケースに入って展示されています。

おそらく、混雑が予想される週末などでしたら、
人垣を乗り越えて、
近くで、じっくり鑑賞できるかどうかは、
もぅ神頼みするしかないかも?!(>_<)

私は、平日で、
しかも、かなり粘ったこともあり、
幸運にも、作品の真正面に迫りじっくり心ゆくまで、
観ることができました。

でも、私の貧困な語彙では、
まるで、フェルメールの絵の素晴らしさを表現する自信がなく、
今日は、せめて、
「レースを編む女」の額縁のほうの感想を…
ご報告したいと思います。(笑)

作品は、A4サイズよりも小さくて、
その周りをぐるりと囲む額縁のほうが、
断然、面積が大きいぐらいなのですが、
その額がまた素晴らしい。



木材の表面に模様を彫りこむ
象嵌細工(?)。
それは、まるで、
正倉院展の宝物にも並んでいそうな優美な雰囲気。
その装飾が、
作品の美しさをしっかり引き立てている。

あくまでも雰囲気ですが、こんな感じ。↓↓↓(縦横比率 適当です…)



そんなわけで、
額のほうも、
かなり楽しめる展覧会です。

----------------------
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画
2009年6月30日(火)〜9月27日(日) 80日間
京都市美術館(京都市左京区岡崎公園内)
9時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日、ただし祝日7月20日、9月21日は開館(代休日なし)
当日券 一般1,500円
※会場の状況が掲載されています
会場の状況について
----------------------






入江泰吉 「やまと物語」




あれは、ちょうど一週間前…

今日みたいな快晴の月曜日でした。



高畑町の「みりあむ」のケーキが食べたくなり、
行ってみたのだけれど、
あいにく長期休暇中。

カレーが有名なお店ですが、
ケーキも美味しいと知人から聞いたので、
ぜひ、そのケーキを頂いてみたかったのですが…。


残念。

また今度のお楽しみ…ということで。

みりあむさんは、ひっそり静かな店構えですが、知る人ぞ知るのお店。
地元ファンが多いです。↓↓↓


Yahooグルメ情報
レトロで静かな雰囲気。年季の入った木のテーブルでゆったり過ごす人が多い。香辛料の効いたサラサラ辛口タイプのカレーは25年前の開店当初からの人気メニュー。Yahooグルメ情報より引用転載


ちなみに、
この「みりあむ」さんの左の並びには、西洋骨董屋さんの「満月アンティーク」さんがあります。
【関連過去記事⇒雑貨カタログ 奈良特集

みりあむのすぐお隣にあったアンティーク、ステーショナリーのお店DEAR DEER(ディアディア)さんは、最近、奈良町にお引越しされたようですね。)



で、そのあと、
急きょ、以前から観たいと思っていた、
入江泰吉 「やまと物語」を鑑賞するため、
近くの「入江泰吉記念 奈良市写真美術館」へ行ってみることに…。



ちょうどこの日は、
狙ったわけではなかったのですが、
写真の日記念日で、
観覧料無料でした。



しかも
うっかりしていたのですが、
本来なら、月曜日は休館日でしたが、
同じく写真の記念日ということで、
臨時開館していたらしいです。

とってもラッキー♪
(その分、人も多かったけど…)



---------------------------------
入江泰吉 「やまと物語」
―伝説と民話のふるさとを訪ねて―
2009年4月1日(水)〜6月28日(日)

---------------------------------
大和路に点在する神話や伝説、口承による民間の「かたりごと」などを
取り上げ、その舞台となった地を入江作品110点で巡ろうというものです。
また、古来のものを要素として脚色された浄瑠璃・歌舞伎などの奈良を
舞台にした物語も紹介しつつ、入江の戦前の代表作「文楽」もあわせて
展示します。さまざまな伝説や民話から新しい大和路の魅力を探ります。

入江泰吉記念奈良市写真美術館HPより引用転載


身近な風景がたくさん展示されており、
すごく楽しかったです。

「へぇ〜、猿沢池ってこんな風に撮ってもいいんだぁ」って(笑)

日頃から見慣れた身近な風景を、
入江泰吉さんの、
視線で、観ることができるという、
贅沢なひととき。

しかも、
作品の横には、その風景にまつわる
さまざまな伝説や民話がテキストで、
並べて展示されていて、
その内容は、私にとって、
はじめて知る話が多く、

「へぇ〜へぇ〜、そうだったんだぁ」って(笑)

いちいち感心しつつ、
一点一点の作品を、
いろんな角度から楽しむことができました。



⇒入江泰吉記念奈良市写真美術館HP




写真美術館では、
高畑(たかばたけ)界隈共通割引券発売中!だそうですよ。
高畑界隈の4つの施設共通割引券。
/渓師寺
白毫寺
志賀直哉旧居
て猯瓢埃命身術館
さらに、最後に訪れた施設で、
奈良晒しふきんをプレゼント!!だそうです。

詳しくは⇒入江泰吉記念奈良市写真美術館HPで。






お疲れ様です






意外と、

皆さんご存知なかったので、

驚きでした。








この路地の奥をズンズン入っていった場所、







静かに佇む、ギャラリー上三条のことを…。






1階は喫茶店。

2階への鮮やかなイエローの階段を上がっていくと、

そこがギャラリーです。

毎週、いろんな作家さんが、

様々な作品な発表していますよ。







そして、

豊田さんの作品展は、

本日で終了です。




          豊田さんの写真集から「平城宮跡ご来光」
 

大盛況で、ひっきりなしにお客さん来場!

豊田さん、そして奥様、

どうぞお疲れがでませんように…、


素敵な作品の数々ありがとうございました。








■豊田さんのブログはコチラ


■関連過去記事⇒70年前の奈良名勝漫遊3日の旅
■関連過去記事⇒3枚のポストカード
■関連過去記事⇒国立博物館とギャラリー上三条
■関連過去記事⇒豊田さんの似顔絵






70年前の奈良名勝漫遊3日の旅


ギャラリー上三条で開催中、
豊田さんの四季大和路&デジタル夢工房作品展へ、

昨日は、
お友達と一緒に再びギャラリーへとお邪魔しました。



会場には、
もちろん、豊田さんの素晴らしい奈良の作品の数々が、
展示されていますが、

同時に、
デジタル夢工房のお仕事の内容、
画集や作品集の請負作成などのお品も、
手にとって、たいへんわかりやすく
確認できるコーナーが設置されています。



たとえば、
絵を描く方ならきっと、
身に覚えのある悩み。

50〜100号以上といった大きなキャンバスの作品、
あとで困るんですよね。

どこに仕舞っておくの?
大邸宅もないかぎり、
そうそう飾っておく場所もない。

そもそも、
ふすまほどもある、でっかい自分の作品、
四六時中家の中で見たくないですし、^^;

私も、
結局、キャンバスの木枠から、
すっかり外して、
丸めて、
ガレージにでも放り込んでおくしかなく、

そうこうしているうちに、
月日が経てば、
自分でどんな絵を描いたか、
すっかり忘れてしまうような有様…。

でも、
豊田さんにお願いすれば、
そんな行き場に困った大きな作品も、

原画と見間違うばかりの質感や色を、
丁寧なデジタル補正で再現してくださるので、
小さな額装にして手元に飾っておくことが
可能ですし、

作品集にしてもらうことだってできます。


また、
だれかに作品を贈りたいけど、
原画は手元に置いておきたい…
そんなときも、
複製品を豊田さんにお願いすれば、
贈るほうも、
貰うほうも、
ハッピー♪





そんなデジタル夢工房のお仕事の中から、
今回、
とても貴重で興味深い画集を、
拝見することができました。

昭和12年の、
損傷の激しかった、
奈良の観光マップを、
豊田さんのデジタル処理技術で、
復刻されたそうです。


昭和十二年発行奈良観光案内マップ

奈良名勝漫遊3日の旅

特別に掲載許可をいただきましたので、一部をご紹介します。


昭和12年といえば、
え〜っと、何年前になるんでしょうか?(笑)

約70年くらい前?

70年前の奈良3日間の奈良観光案内!

イラストとともに、
かなりのページ数でお勧め観光地が、
掲載されています。


その時代の空気を色濃く伝える、
味わいあるイラスト、色彩、
なんともやさしい雰囲気。


でも、
おどろくべきことに、
この大昔の観光案内マップ、

現在でも十分通用する内容なんです。

奈良って、
こんなにも変わっていないのか…と、
改めて実感した次第。

とはいえ、
やはりもちろん違うところは、
ぜんぜん違う!

70年前と同じ奈良!
と、
70年後の変化した奈良!

イラストをみながら、
あれこれあーだこーだ言いながら、
ページをめくるひとときは、
ほんとに楽しくて、私達かなりの盛り上り様でした。
(ギャラリーで騒いで、ごめんなさいデス。)


70年前の、
猿沢池・二月堂お水取り・春日大社萬葉植物園
まるで今と同じ!(笑)



70年前の、
若草山山焼き
すでにこの頃から盛大な花火が上がっていたようです!




70年前の、
おすすめ奈良みやげ
笑えるくらい今と同じ、おなじみの定番メンバー。(笑)



もちろん、
これだけの年月を経た現物は、
かなり損傷も激しいものでしたが、
豊田さんが、
ひとつひとつ丁寧にデジタル処理で、
補正修正され、
このような美しい姿に生まれかわったわけですね。


続きは、ギャラリー会場で、手にとってご覧くださいね。

70年の月日ですからね、
今と違うものは、ぜんぜん違うんです!

たとえば、

70年前の観光バスの形は?(笑)

70年前の奈良近鉄駅は?(笑)

70年前の修学旅行生の様子は?(笑)

70年前の鹿寄せは?(笑)

70年前に鹿せんべいは売ってたの?(笑)

70年前の広告、いったいどんな会社?(笑)


今と違ってた?
それとも同じ?

どう思われます?(*^_^*)


ねっ?観たくてうずうずしてきたでしょ?


豊田さんの作品展もいよいよ、
会期終盤を迎えられます。
お見逃しなく!



豊田定男写真展 
四季大和路&デジタル夢工房作品展
2009年5月26日(火)〜2009年5月31日(日)

入場無料!


■豊田さんのブログはコチラ
※作品展の様子を毎日アップされていますよ♪

■関連過去記事⇒3枚のポストカード
■関連過去記事⇒国立博物館とギャラリー上三条
■関連過去記事⇒豊田さんの似顔絵






3枚のポストカード


ギャラリー上三条で開催中、
豊田さんの四季大和路&デジタル夢工房作品展へ、
お邪魔してきました♪

ギャラリー上三条は、
かなり広い立派な正統派ギャラリーですが、

豊田さんの選りすぐりの素晴らしい作品で、
ところ狭しとうめつくされており、
もぅ圧巻です。

笑顔がとっても素敵な朗らかな奥様が、
受付嬢をなさっていて、
あたたかく迎え入れてくださいました。



お客さんもたくさん来られていて、
大盛況のご様子。

私自身もついつい、素晴らしい作品の数々に、
魅入ってしまい、
すっかり写真を撮らせていただくのを、
忘れてしまっていたのでした。(>_<)

会場の様子をお伝えできる画像がほとんどないのが、
残念ですが、

豊田さんがご自身のブログでその一部をご紹介されています♪⇒コチラ

今度、再びゆっくり知人たちと一緒にお邪魔する予定なので、
そのときにはしっかり会場の様子のお写真も撮らせていただくつもり♪

ポストカードなど企画商品の即売会も行われています。
私は、こちらの3枚を購入しました。↓↓↓


お松明がまるで龍のように舞い上がっている二月堂お水取り
元旦の東大寺大仏殿 相窓開扉の大仏様
たくさんのお地蔵様がお揃いのマフラーとかわいらしい帽子を
 かぶって並ぶ長谷寺の子守地蔵
他にもたくさんの種類がありましたよ。
もちろん会場ではこららの作品、どかーんと大きいサイズでご覧になれます。

豊田さんの工房のお仕事作品、
デジタル複製画、画集、写真集なども展示されてますので、
写真家・画家の皆さん、ご興味おもちの方、
いろいろ詳細を質問&確認することができるチャンスですよ〜。



豊田定男写真展 
四季大和路&デジタル夢工房作品展
2009年5月26日(火)〜2009年5月31日(日)

入場無料!


■豊田さんのブログはコチラ

■関連過去記事⇒国立博物館とギャラリー上三条
■豊田さんの似顔絵(過去記事)⇒コチラ





そうそう、

会場で偶然、カブリモノ作家チャッピー岡本さんとお会いしました。
「ちちんぷいぷい」やほかいろいろとテレビ出演も多く、あいかわらずたいへんご活躍のご様子。

豊田さんと、チャッピー岡本さんは、
とっても仲良しさんなんです♪(*^_^*)

そんなチャッピー岡本さんも、
奈良情報図書館で来週から展示会を開催されるそうです。
↓↓↓↓↓↓
奈良からカブリモノ文化を世界に発信 「世界スマイル計画〜チャッピー岡本のカブリモノとダンボール家具展〜」 6月2日(火)〜6月14日(日)

「カブリモノ変心塾」も開催6月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)
小さいお子さんから大人の方までご参加可能!とのこと。
ぜひ、カブリモノでご家族で楽しい週末を!
楽しく刺激的!新しい自分発見!
クリエイティブな週末を過ごせるチャンスですよ。
<要予約> 定員になり次第締め切られます。お急ぎくださいませ。⇒詳細はコチラ


■チャッピー岡本さんのサイト⇒かぶりもの.com
カブリモノご紹介の動画が楽しいです。(笑)

■チャッピー岡本さんのブログ⇒コチラ
ブログでは、幅広いお仕事ぶりを感じることができますよ。所ジョージさんのギフトパッケージなんかも手がけていらっしゃるんですね。すごっ!




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奈良市在住10年目の一般奈良市民が、何気ない普段の奈良の日々をつづった趣味ブログです。
美しい自然と、奈良公園の鹿・猿沢池の亀・奈良町ニャンコ達に挨拶する毎日に感謝。
素敵な奈良の素顔が、伝わればいいなぁ…(*^_^*)




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