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マルガリータの肖像画


絵画を購入した人は、
 それを所有したと考えますよね。
 でも実際は所有されているんです。


所有されている?

つまり、
 絵画は人より長生きだ。
 だから、人間は、一時期の管理人にすぎない。
 その間に称賛しようが、崇拝しようが自由だ。
 理論的にはピラミッドだって購入できます。


なるほど、
 だが、つまるところ、
 ピラミッドは残るが、買った人はファラオとともに…(消え去るのみ)。



先日DVDで観た映画の中の会話です。
なるほどね…なんて、妙に納得してしまいました。
生きている私たちのほうは、
時々刻々と変化したあげく、遅かれ早かれ、
皆一様に最後は逝ってしまうというのに、
絵画はずっと存在し続ける。

たとえば、
THEハプスブルク展で観た
白衣の王女マルガリータ・テレサ
16世紀ハプスブルク家 宮廷画家だったベラスケス作。



すごく近くで観ると、
衣類の陰影部分などは、
まるで落書きでもしたかのような素早く伸びやかな筆さばき…。
しかし、
少し離れて見ると写真のようにリアルに見えるのですから、
スゴイ技術です。

ベラスケスといえば、
教科書に載っていた「女官たち」(Las Meninas)が目に馴染み深いですね。

(※この作品は「THEハプスブルグ」には展示されていません。)

中央に描かれているのは同じくマルガリータ
前述の肖像画と同じ年(1656年 当時5歳)に描かれています。

マルガリータの肖像画は、
このあとも定期的に描かれているのですが、
その目的は、彼女が幼い頃から婚約していた
ローマ皇帝レオポルト1世に、
彼女の成長記録として送るため。

やがて予定どおり、
マルガリータ16歳のときに正式に結婚します。

その後、
男女2人ずつの4人の子どもを出産しますが、
18歳の時に産んだ長女を除いて、
みんな1年もたたずして夭逝してしまいました。
これは、
ハプスブルク家が、政略結婚で血族結婚を繰り返していたためと推測されます。
そして、4人目の子どもの出産のとき、
マルガリータ自身も22歳という若さで亡くなってしまいます。

わずか22年の命…。

そして、

354年後の今、
マルガリータの肖像画の前にたつ私たち群衆。

会場売店では、
プリントされたマルガリータが、
たくさんの種類の商品となり、
流通しています。

いまや、
あらゆる形に複製されたマルガリータの肖像画に、
所有される(?)私たち…。

1枚の肖像画を中心に、
時を越えて繰り広げられる不思議な現象…ですね。(笑)



それにしても、
この「TEHハプスブルグ」展覧会、
正午に入館し、全部観終わったのは午後3時30分。
見ごたえありました。
グッタリです。(笑)

ウィーン美術史美術館と、
ブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から、
ハプスブルク家ゆかりの名品を中心に、
絵画と工芸品計約120点の大規模な美術展です。



10日(水)の平日でしたので、
館内は混んでましたが、
人垣をかきわけて必死で観るというほどではなく、
少し待てば、絵画の真正面に立ってじっくり鑑賞することができました。



コメント
こちらの展覧会、東京でもやっていましたよね?
見逃してしまったのですが、豪華で美しい展覧会だったのでしょうね。
その背景は、美しいばかりじゃなかったでしょうが…。
時代背景も合わせて見ると更に面白いですよね!
そういう番組がやってると必ず見てしまうし、学生の時に美術史を勉強するのも良かったかもって思ったりします。
作品の数が多かったんですね!見た後に美術館のカフェでゆっくりするのがまた贅沢な気分になって好きです(笑)
  • ぐぅ
  • 2010/02/12 2:27 PM
ぐぅさま

東京と京都の二か所巡回のようですね。
すごく豪華な展覧会でしたよ。(^_^)

>その背景は、美しいばかりじゃなかったでしょうが…。

政略結婚ではあったのですが、
夫婦仲はいたって良かったようです。
600年にわたり、ヨーロッパで繁栄し続けたハプスブルグ家ですが、
何ごとも、
光と影、表裏一体ってことですねぇ…。
  • カヤ@「なら散策日記」管理人
  • 2010/02/12 3:04 PM
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